先日、ヨーロッパ旅行をした際にパリに5日間滞在しました。
パリ観光でコスパ良く交通機関を利用しまくるためのNavigoについて解説します。
Navigoって何?
Navigoはフランス版Suicaのようなものです。交通系ICカードで、パリの主要な交通機関であるメトロ(地下鉄)・バスだけでなく、トラム(路面電車)やシャルルドゴール空港とパリ中心部を結ぶロワシーバスやオルリー空港とパリを結ぶオルリーバスも利用することができます。
Navigoには通常のNavigoとNavigo Easyの2種類あります。
通常のNavigoはチャージすると一定期間(1週間~)乗り放題になるのに対し、Navigo Easyは1日乗り放題または回数券をチャージすることができます。
当ブログでは通常のNavigoについて詳しく説明します。
1週間乗り放題のNavigoはNavigo semaine(ナヴィゴ スメーヌ)と呼ばれます。
Navigoを発行しよう
必要なもの
- 発行手数料+チャージ代金 35€ (クレジット決済可能)
- 顔写真
Navigoを発行する際には発行手数料と顔写真が必要になります。通常カウンターの近くに証明写真機がありますが、8€ほどかかるので証明写真は持参した方が安く済みます。私はパスポートサイズの証明写真を持参したため写真を貼る枠からはみ出してしまいましたが、ハサミでカットしてもらえたので問題ありませんでした。
発行手順
Navigoはメトロの有人カウンターや空港で発行することができます。
ほとんどの場合英語が通じるので「フランス語を話さなきゃ!」と身構える必要はありません。もしフランス語を話したい場合は、"Un Navigo semaine, s'il vous plaît." と言えばOKです。ただし、フランス人は一度こちらがフランス語を話すとネイティブに話すのと同じレベルのスピードでフランス語を話し始めるのでそうなったら頑張ってください。
料金を支払ったら顔写真を渡し、Navigoに貼ってもらいます。その後Navigoを受け取ったら、記名をして発行完了です。
Navigoをお得に使う方法
Navigo semaineは、チャージすると1週間先述の公共交通機関を利用することができますが、この1週間がトラップです。
Navigo smaineの利用可能期間は、月曜日から日曜日までの7日間です。チャージした当日から1週間ではないのでお気を付けください。
また、Navigo smaineをチャージできるのはその週の木曜日までです。金曜日以降はその週に利用可能なNavigo smaineをチャージすることができません。(翌週の月曜日~日曜日までの1週間分はチャージ可能)そのため、パリを観光する場合は月曜日から始まる1週間を目安にするとお得に交通機関を利用できます。
Navigoで行ける場所
せっかく35€も出して1週間乗り放題になるなら、なるべく元を取りたい。
実は案外簡単に元が取れます。
フランスの主要な空港であるシャルルドゴール空港とパリ中心部を結ぶロワシーバスは、片道14.5€なので往復するとそれだけで29€です。
郊外にあるヴェルサイユ宮殿やディズニーランドパリへ行く際もNavigoを利用することができます。また、パリ市内はかなり狭い間隔でメトロの駅やバス停があり、近場に出かける際もメトロを使えばあまり歩かずに移動することができます。私はルーブル美術館、エッフェル塔、オルセー美術館、凱旋門などをメトロとバスを乗り継いで観光しました。をメトロとバスは1回の乗車で2€くらいするので、乗り放題だと気軽に乗車できてとても便利です。
フランスのキセル事情(結構焦った)
フランスに行く前にイタリアとスペインに行きましたが、フランスはこれらの2か国語に比べてキセル乗車への取り締まりが厳しいように感じました。
バスやトラムでは3回に2回くらいのペースで検札されました。キセル乗車が発覚した場合、割と高めの罰金を払わないといけないのでくれぐれもキセル乗車はやめましょう。
一方で、券売機のトラブルでどうしても切符が買えない場合もあります。Navigoを購入する前にトラムに乗ろうとした際、無人券売機が壊れていて券売機を購入できませんでした。幸い券売機にコーリングセンターに電話をかけられる機能があったので事情を話して対応を求めることが出来ましたが、その対応がなんと「とりあえず1回切符を購入せずに乗って次の駅で降りてそこで切符を買う」でした……!!無賃乗車への取り締まりを強化してるのにこの対応⁉と少しびっくりしました。(車内で切符を購入できないので仕方ないらしいです。)その後無賃乗車したところ運悪く検札の巡回が来て結構焦りましたが、事情を話して罰金は逃れました。
Navigoで改札を通る時の注意点
Navigoで改札を通る時は勢いが大事です。
Suicaと同様にタッチして改札を通るのですが、パリの改札は手動の扉がついています。かなり強めに押さないと通れません。通れなくてモタモタしているとこのように×印が表示され、改札を通れなくなります。
駅員さんに言うと別の扉を開放してもらえますが、いちいち開けてもらうのは面倒だし、その扉の付近に見回りがいないので誰か一人通るとキセル乗車をする人たちが便乗してついてきます。なんとなく怖いです。この事態を避けるためにも一度Navigoをタッチしたらためらわずに素早く扉を押して勢いで改札を通過しましょう。
以上です。
今回は長くなりましたが、みなさんがパリ旅行をする際に少しでも役に立てば嬉しいです!!